マイホームを購入するとき頭金なしでも住宅ローンは組める?
マイホームを購入したいけれど頭金の用意が難しいと悩んでいる人も多いですが、実は頭金なしでも住宅ローンを組むことができます。ローンを組む場合、頭金を用意していると返済負担率などがどう違ってくるのか理解しておくことが重要です。安易な気持ちで利用してしまうと、想像以上にローン返済が大変で生活費が足りないなどの問題が発生する可能性があるので、あらかじめ理解を深めておきましょう。
頭金がない場合は、フルローンと呼ばれる住宅価格の全額をローンで賄う方法を利用することになりますが、頭金を支払っておかないことで毎月の返済額が増えてしまいます。毎月の返済額だけではなく、利子の負担も大きくなるので、最終的に支払う金額も頭金がない場合のほうが大きくなります。一般的に住宅ローンの年間返済額が年収の25%を上回ってしまうと、生活が苦しくなりやすいといわれています。購入するマイホームの内容によって借入額は違ってきますが、頭金がないことによって返済負担率が25%を上回るようであればフルローンの利用はおすすめできません。
フルローンでマイホームを購入する場合、手元に現金を残しておくことができる、欲しいタイミングですぐにマイホームが建てられるというメリットがありますが、十分な貯蓄や収入がない場合は危険です。安定した収入が得られない場合やいざというときに備えた貯蓄がない場合は、病気や事故で働くことができなくなったとき、不景気で仕事がなくなってしまったときなどに住宅ローンの返済が滞ってしまうことになります。住宅ローンの返済が滞るだけではなく、生活費が足りなくなって家計が赤字になったり、子どもに十分な教育を受けさせることができないなどの問題が起こったりする可能性もあるでしょう。
マイホームを購入するときには頭金がなくてもフルローンを利用することができますが、安定した収入が得られる場合や十分な貯蓄がある場合でなければ、返済が始まってから大きな問題が起こってしまうかもしれません。マイホームの購入価格が安く借入額や返済額が比較的少ない場合は、うまく返済していくことができるかもしれません。しかし、推奨されている返済負担率を上回っていたり、ぎりぎりであったりすると金銭的な問題が起こるリスクが高くなります。事前に頭金なしでマイホームを購入することの特徴やリスクを十分に理解し、問題がないと判断することができる場合はこの方法を選択しても良いでしょう。